「出雲の阿礼」紅茶


「出雲の阿礼」紅茶

 出雲の阿礼(其の弐) 「お茶の木とだるまさん」

わたくしが幼い頃は、家と言えば、太い柱やはり、障子やふすまがある日本家屋がほとんどでした。「じいじ」「ばあば」の家には、ふすまに墨絵が描かれておりました。山や川を描いた山水画か、もしくは、桜や梅などの木々、中には獅子や虎が描かれたふすまもありました。


その中で、子供心に一番恐い墨絵は「だるまさん」でした。現代では、だるまと言えば、選挙の必勝を祈願して事務所に飾る位しか、見なくなりました。何が怖かったのかと言いますと、ふすまの墨絵の「だるまさん」は、ふと目が覚めると、こちらを睨んでいるように見えたのです。そのまま、目が冴えてしまい、朝まで恐怖と闘った記憶があります。


襖(ふすま)の墨絵「だるまさん」 夜、目が覚めると「こちらを睨んで」いるのでございます。眠気もとび、朝まで恐怖と戦ったのでございます。


翌朝、ばあばにその話をすると「夜、飲んだらだめと言うお茶を飲むからだ」と言うのです。その言葉を聞い、普通の子どもは「寝る前にお茶を飲んではいけない」という教訓を得るのですが、私はなぜか「お茶を飲めば眠くならない」と、すり込まれたのです。そんな私は、後に試験勉強の眠気覚ましに「お茶」を飲みます。お茶を飲んで頑張ろうとするのですが,次第に睡魔が襲ってきて…。まだまだ悟りの境地には遠いのでございました。


仏教の発祥の地・インドには、「だるまさん」が登場する神話があります。インドで「ボーディダルマ」と呼ばれるだるまさんは、香志園という王様の第3王子だったそうで、お釈迦様から数えて28代目の王子にあたるとも言われているのでございます。「ダルマ」は、インドの古い言葉サンスクリット語では「法」という意味があるそうです。 「だるまさん」は禅宋の開祖とも言われ、「菩提達磨」と呼ばれています。神話の中で、禅で9年の歳月、不眠で「南無」「南無」と唱えられ、ついには手足がなくなったと申します。


少々酷な神話ですが、「だるまさん」の修行中、眠気を祓うため、目玉を棄てられたのだそうです。その目玉が棄てられた地より、芽吹いた葉を摘み、噛んだところ眠気がはれ、9年の禅を行われました。これがお茶の始まりとされているのでございます。 こうした神話に現実味はないのかもしれませんが、大人から子供へ、そして、その子どもへと、大切に伝えていきたいことのように感じます。


そして、古代の日本では、彼方の大陸に「不老長寿」の秘薬があると語られておりました。海を渡った、遣隋・遣唐使達には使命がありました。秘薬を持ち帰る・・・その秘薬こそお茶だったのでございます。それ以来、お茶の木は、すべての人々に必要とされ愛されるようなったのでございます。


                               出雲の阿礼 藤原久子


「出雲の阿礼」紅茶

<出雲の阿礼 つぶやき> 「一畑薬師の山でとれた紅茶」

水木しげる先生の「しげる少年とのんのんばあ」に、「一畑薬師のお茶は何にでも効く」と、のんのんばあさんがしげる少年に語る場面がございます。 一畑薬師は目のお薬師さまでございますが、お茶で目を洗うだけでなく、傷にもよい、飲んでもよい、万能薬と聞かされて、育ったものございます。


緑のお茶は抹茶、煎茶などグリーンティーとして飲料やスイーツまで見かけ、日本のティー代表でございます。 茶色いお茶は番茶、ほうじ茶などカフェメニュー(現代用語を使用いたしました{苦})に見かけないのでございます。


さて、「ティー」とは紅茶を意味すると思うのでございます。「こうちゃ」を「紅茶」と漢字にしたのは、透きとおった色が印象強かったのでございましょう。一畑薬師の山でとれた紅茶はそれは綺麗な色をしております。 インドには「チャイ」と申します飲み物がございます。唯一の動物性たんぱく質である牛乳を摂取、その牛乳に殺菌作用の紅茶とターメリックを入れて飲むのでございます。これもまた、インドの知恵でございます。


一畑薬師の山でとれた紅茶と出雲の出西生姜を牛乳に入れ「出雲のチャイ」を作ってみました。 その地、その地で紅茶もターメリック(生姜)も味は違うのでございます。暖かい出雲のチャイも美味しいのでございますが、冷たい出雲のチャイもおつでございます。


冷たい「出雲のチャイ」(2人分) ①一畑薬師の山でとれた紅茶ティーバック1 お湯180ccレンジ1分 ②冷たい牛乳180cc カラメル少々 出西生姜パウダー と①をシェイク ③氷を入れたグラスにそそぐ・・・完成 応用編でゼリーを入れて出雲のチャイ ゼリーもおためし下さい。