「出雲の阿礼」出雲のぜんざい

「出雲の阿礼」出雲のぜんざい

出雲の阿礼(其の壱) 「ぜんざい」と「小豆」  

出雲の国に神様がお集まりになる旧暦10月を出雲の国では「神在月」と言い習わしております。出雲の国に神様がおでかけになるその月、他の国では神様がお留守になりますので、「神無月」と申すのでございます。
平成の時代になった今も、「神在月」は、出雲大社の稲佐の浜にて神迎祭が執り行われ、全国から次々と神様がおいでになるのでございます。このあと、神様は出雲大社にて、政(まつりごと)を話し合われ、出雲の各地にある神社を回られたあと、「佐太神社」にお集りになられます。このとき、お餅に小豆汁をかけた「神在餅(じんざいもち)」をお召し上がりになるのでございます。
「神在餅」が時代とともに変化し、「ぜんざい餅」となったことは古い書物にも登場しております。その後、全国各地に伝わったと・・・出雲が「ぜんざい発祥の地」と言われるのでございます。
古事記には、食の神様「大気都比売(おおけつひめ)」が殺されたあと、その体から五穀が芽生えたと記述がございます。体の各所から、「稲」「粟」「小豆」「麦」「大豆」が芽生えたのです。小豆は鼻から生まれたと言われています。小豆は、1300年前に編まれた古事記に登場するように、日本で永らく親しまれた穀物なのでございます。
漢方の世界においても「小豆」は▽むくみがとれる▽腎臓に良い効果がある▽母乳がよく出る─などとされてきましたが、現代では成分の研究が進み、小豆に含まれる「サポニン」や鉄分、マグネシウムも含まれていると申します。さらに、あまり知られておりませんが、腫れ物に湿布としても効果があるとも言われています。
小豆は、古代から出雲ではとても大切に食べられてきたのでございます。                                出雲の阿礼 藤原久子

 

 


「出雲の阿礼」出雲のぜんざい

 〇 出雲の阿礼は「出雲のぜんざい」を販売しております。

 ※作り方...
(1人前ですがお餅が2個入りですミニぜんざいは2人前になります。) ①島根県雲南産のお餅をオーブントースターで3分~5分焼く ②島根県産小豆汁を鍋で(またはレンジ)で暖める。 ③器に①の焼いたお餅に②の暖めた小豆汁をそそぐ。 ④島根県出雲市鵜鷺産の藻塩(和塩)をぱらぱらとかけ  島根県出雲市来間屋さんの和糖を入れる・・・・完成




<出雲の阿礼 つぶやき>

小豆は、邪気を祓うと言われます。例えば、結婚式にお赤飯を食べる風習がありますが、それは、めでたい日に「悪いこと」が起きぬよう、「厄」を近づけない、御祓いのために小豆を含む赤飯を食すのでございます。 海外の宗教は、神に「守りたまえ」と、ご加護を祈るのに対して、日本では、毎日の仕事や暮らしに「悪い事が起きませんように」「無事に一日が過ごせますように」と祈っているように感じることがあります。厄を近づけないための「御払い」とは、じつはこういうことではないのでしょうか。出雲の国神仏霊場の20社寺を幾度となく巡り、そういうことを、ふと思ったのでございます。 そう考えると、神様が佐太神社で、それぞれのお国に帰られるときに、何故「ぜんざい」を召し上がるのか。それは、お帰りになるまでに、邪気が神様に近寄ることなく、無事にお帰りになるようにとの願いが込められているのでございます。 佐太神社の神様がお召し上がりになります「ぜんざい」は、味がついておりません。御下がりとして食する方々がお塩とお砂糖を入れて食べるのでございます。ほんの30年前日本の医学で味の付いた物を食べてはいけない病人も、大家族の中には存在していたのでございます。邪気を払うぜんざいを、皆が食せるよう、暮らしの知恵もあるように感じるのでございます。 佐太神社に御参りした時、「この辺は、海も近くあまり農作物が豊富な場所でなくお供えのお餅を美味しく食する知恵かもしれません。高価なお砂糖も手に入らないとき、ほんの少しのお塩を入れて、食べたんでは、なかろうか、」と話して頂いたのでございます。縁切り神社縁結び神社「田中神社」もあり、私、古代の人々に感銘したのでございます。「縁結び」ばかりでは結びすぎて身動きができなくなります。病気や悪縁、切らねばならぬものもございます。それから、神社に御参りし、真摯に「手水」で清めるようになりました。(お参り前の清めが、悪いものを縁切りするように感じたのでございます) 「小豆」は中国から日本に3世紀に渡来とも伝えられております。仏教では「ぜんざい」は「善哉」と記されます。 善哉とは誉め言葉、善哉(よしなり)、善し、善し、子供をあやす時現代でも使われております。お寺では、お 参り頂いた、誉め言葉。出雲の阿礼はお釈迦様がお生まれになった8日(仏教のご縁日)「ようかさん法要」一畑薬師で「善哉ぜんざい」をおだししております。 漢方は、僧が、病人を助ける手段とした知識とすると、小豆の煮汁はお薬として広められたと思うのです。 現代の生活、出雲地方のお正月雑煮「ぜんざい」は、暴飲暴食のお正月、胃袋のお助け「小豆」なのです。 利に叶う古代の知恵でございます。



「出雲の阿礼」出雲のぜんざい

阿礼藤原のコーディネートした「ぜんざい」は佐太神社入り口にある「だんだん家」、松江温泉駅フルールで販売しております。毎月8日は雲州平田一畑薬師「ようかさん」で善哉(ぜんざい)をお出ししています。