[第二番]鰐淵寺

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鰐淵寺は恵まれた自然につつまれた山陰の片隅に位置する古寺である。春、むせるような新緑に一山全体がつつまれ、数百年を経た老杉がそびえ立つ中に、もみじの緑が映え、むんむんする香りが立ちこめ、四月末から五月中旬にかけての全山はこの香りを伴った緑一色に覆われる。また、野鳥も朝早くから囀(さえず)り、夏ともなれば春から続く歌に声を枯らしたうぐいすの声にカジカがハーモニーを奏で、秋は「いろはもみじ」が全山を赤く染める。

 

が く え ん じ

鰐淵寺

〒 691-0022 島根県出雲市別所町148
tel 0853-66-0250 fax 0853-66-0300

 鰐淵寺は恵まれた自然につつまれた山陰の片隅に位置する古寺である。春、むせるような新緑に一山全体がつつまれ、数百年を経た老杉がそびえ立つ中に、もみじの緑が映え、むんむんする香りが立ちこめ、四月末から五月中旬にかけての全山はこの香りを伴った緑一色に覆われる。また、野鳥も朝早くから囀(さえず)り、夏ともなれば春から続く歌に声を枯らしたうぐいすの声にカジカがハーモニーを奏で、秋は「いろはもみじ」が全山を赤く染める。
 開基・慈覚(じかく)大師お手植と称される三台杉は、千四百有余年の歴史を残らず見聞し、開創の地である浮浪滝は蔵王堂を背にして落ち、推古天皇の眼をいやした竜眼水は夏なお手を切る如く冷たく、当寺で修行した若き武蔵坊弁慶の修行の苦しさもしのばれる。その弁慶に関しては、毎年弁慶ウォークがあり、大山寺から夜を徹して101キロを約二十時間かけて歩く特異な行事として、全行程を歩き通すことに人生の指針を求めて県内外より多数の参加がある。
 また一方、本坊南庭園は、出雲の国において二指に入る名園として京都林泉協会が推賞しており、池泉観賞式の小庭と、書院軒内の平庭からなり、江戸初期の面影を残している。

社寺の名称
浮浪山 一乗院 鰐淵寺(ふろうさん いちじょういん がくえんじ) 通称 鰐山
宗派 天台宗(てんだいしゅう)
御本尊 千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)元、唐川の北院の本尊
第3代天台座主・慈覚(じかく)大師作と伝えられる
薬師如来(やくしにょらい)元、南院の本尊
第3代天台座主・慈覚大師策と伝えられる 元、南院の本尊
御創建・開創 智春(ちしゅん)上人 推古天皇2年(西暦594年)
御利益 所願成就、特に推古天皇の龍眼をいやしたことから勅願寺となり、推古 
天皇が女帝であったことから、子年女性の守り本尊として祀られる。
お祈りの言葉 真言 オン バ サラ ダルマ キリ ソワカ
詠歌 たれもきけ おいせぬやまの まつのかぜ ちよよろづよの のりのこえをば

春の新緑 むせぶような香り
秋の紅葉 真紅となり参道全体を覆う。
摩陀羅(まだら)社前からの眺望も素晴らしい
老杉  三台杉をはじめとして老杉が天をつく
浮浪滝  開山智春上人修行の地、当山発祥の
場所で奥の院とも称され、滝は18mの流垂
龍眼水は堂の右前の巌窟より湧き出る
文化財の宝庫といわれており、重要文化財11点をはじめ、県、市指定の文化財多数


境内の紅葉

浮浪滝
 

 

推古2年、信濃国の智春(ちしゅん)上人が、遊化して当地に到り、推古天皇の眼疾を浮浪滝に祈って平癒されたので、その報賓(ほうさい)として建立された勅願寺である。天竺霊鷲山(てんじくりょうじゅせん)の良(うしとら)の地が欠けて浪に浮かんで流れきたので浮浪山と称する。
 上人が滝のほとりで密法を修しておられた折、誤って椀(まり)の佛器を滝壺に落とされ困っておられた時、にわかに淵が激発して大きな鰐魚(わに)が鰓(えら)に佛器をかけて浮かび上がり、上人にささげ奉ったことから寺号が生じた。
 天平から延喜に至る約二世紀には出雲大社との関係が深まり、また伝教(でんぎょう)大師が比叡山に天台宗を開かれると、弟子の慈覚大師のすすめもあり、いち早くその法門に帰依(きえ)して、日本最初の延暦寺(えんりゃくじ)の末寺になった。
 また、鎌倉時代には武家との関係から、延暦寺との交渉を密にし、出雲大社との習合を確立・推進し、別当寺を務めた。
 寺と関係のある名僧、傑僧、武将は数多く、枚挙にいとまがない。国民的人気の弁慶は当山で三年間の修業の後に京都の比叡山に登って牛若丸に出会ったと伝えられ、その伝説には事欠かない。


秋の紅葉まつりには、全山が紅く彩られる

主な行事
神役(しんやく) 正月より1/11日まで 密行
梵焼会(ぼんしょうえ) 11/23 12:00~ 
(おたきあげ、行者による)
弁慶まつり 10月の日曜(年により異なる)
(弁慶まつり実行委員会主催の武者行列)
弁慶ウォーク 9月の土・日曜(年により異なる)
(平田商工会議所主催。大山寺より101㎞を夜を徹して歩く)

  宿泊施設 民宿なかや
  名物・お土産 つりがねまんじゅう
(紅葉まつり期間のみ)
  お守り・お札 本坊にて授与

  交通アクセス  
  バス JR出雲市駅より一畑電鉄にて雲州平田駅下車
生活バスで約30分、タクシーで約20分
  国道9号線直江より北進、431号線を横切り県道25号線へ
出雲空港よりタクシーで約40分
  駐車場情報  
  第一駐車場 大型バス約7台 車約30台(大型バス0の場合)
  第三駐車場 車約20台
※第二駐車場は現在使用できず



所在地と周辺地図


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